山口先生(琉球大学 理学部)コレクション

三浦半島・油壺のタカラガイ

山口先生が、1970年頃三浦半島・油壺で採集されたタカラガイのコレクションを頂きました。30年位前の標本として大変珍しく、貴重なものですので特別展示室を設けて公開し、タカラガイ愛好者の方々に見ていただくことにしました。
貴重な標本をお譲り頂いただけでなく、この公開についても快くお許し頂きました
山口先生に深く感謝の意を表します。

(2001年7月1日 真野 進)


ハナビラダカラ( annulus Linne, 1758 )


右から二番目の、リングが崩れた標本は未成貝。
(Size: 25.0-28.0 mm)


チャイロキヌタ( artuffeli Jousseaume, 1876 )

新鮮な標本でも茶色から紫に近いものまで色々あるが、時が経つと茶の色が薄くなるようだ。
(Size: 14.8-20.1 mm)


オミナエシダカラ( boivinii Kiener, 1843 )

チチカケナシジダカラの別名のように乳白色の滑層に覆われる。
( Size: 30.2-34.3 mm )


ハナマルユキ( caputserpentis Linne, 1758 )

ミカドハナマルユキ型。茶色の強いタイプ。
( Size: 33.4 mm )


コモンダカラ ( erosa Linne, 1758 )

右の二個は未成貝。最近、40mmを越すものはなかなか拾えない。
( Size: 28.2-42.5 mm )


クロダカラ ( felina Gmelin, 1791 )

やや若い個体。 今もたまに拾えるが磨れたものが多い。これだけ綺麗なものは稀。
( Size: 19.8 mm )


メダカラ ( gracilis Gaskoin, 1849 )

経時的な変化なのか全体に茶色っぽい。全体に大きい。24mm超は珍しい。上段、左から二番目の個体は、モノモライが出来た様なフリーク。
( Size: 18.2-24.1 mm )


カモンダカラ ( helvola Linne, 1758 )

カモンダカラも磨れの無い綺麗なものは稀にしか拾えない。
( Size: 22.3 mm )


ナシジダカラ ( labrolineata Gaskoin, 1849 )

数は拾えるが、綺麗なものは少ない。棲息場所が深く、打ち上がるまでに磨れてしまうのかも知れない。新しいものではもう少し緑が濃い。
( Size: 21.7 mm )


シボリダカラ ( limacina Lamarck, 1810 )

個体によって形の変化が大きい。この二つも一見して違う種のように見える。
( Size: 24.5-25.8 mm )


ハツユキダカラ ( miliaris Gmelin, 1791 )

左の個体は珍しいフリーク。一体どうしてこんなになったのか。
追記: 「殻の上に石灰質の殻を作る多毛類が生育したあとでタカラガイが新しい殻を上塗りした
ように思える。」とのコメントを頂きました。
( Size: 34.4-41.4 mm )


キイロダカラ ( moneta Linne, 1758 )

三浦半島では、キイロダカラは越冬出来ないと言う。春から夏にかけて幼生が黒潮に運ばれて来て生長するらしい。南方の個体と比べ可成り大きい。
( Size: 27.2 mm )


サメダカラ ( staphylaea Linne, 1758 )

数も比較的多く、新鮮な個体が打ち上がるのになぜか生体が見付からない。
この個体は、この種にしては細長い。
1967年2月 採集。( Size: 19.9 mm )


ホシキヌタ ( vitellus Linne, 1758 )

三浦半島では大型のタカラガイに属す。大きいと大きいなりに苦労があるようで成長傷のあるものが多い。
1967年2月 採集。( Size: 44.8 mm )