目八譜抄略

図譜(Icon)

昭和同定録(黒田)

同定
25. 鮫貝子
 桃子形。背淡黒色、細い疣が多く鮫肌なり、、故に名付ける。首尾紅褐色、唇の辺白色腹淡褐色横溝鋸歯に続き腹面に横理なり。疣鮮高いもの稀なり。
サメダカラ。但し次葉の3図は別種。ハナマルユキ、スソムラサキダカラ等の半成貝 サメダカラ
シボリダカラ、ハナマルユキも見られる。大きいのは不明。スソムラサキ?。褐色のはカモンダカラの様。
26. 浮貝
 桃子形。背黒褐濃色に白色横文二筋有り、首尾より唇に至り白色行きの如し。稀なり。相房海辺より産す。
現行と同じであるから茲では略する。 ウキダカラ
昔から稀少種だったようだ。
27. 紫貝
 諸書に貝子、宝貝、紫貝、八大貝と別種のようにあるが、その源は一類で、大小、模様を以て分け、紫貝は色を以て分けたものである。
各種の摩滅貝で、紫色の内層を露出したもの。メダカラガイ、カモンダカラ、ホシキヌタ、ハナマルユキ等々。 紫色で分けたもの。
ハナビラダカラ、スソムラサキダカラも見られる。
28. 碪手
 桃子形。背茶褐色にして褐色横文三条あり、濃淡は様々で首尾唇の辺腹ともに雪白色、大きさ六七分なり貝子の属。星有るものを星碪と云う。
6〜7型の混合:クチムラサキダカラ、アジロダカラ、ヒメホシダカラ、ホシキヌタ等々。 チャイロキヌタ、ヤナギシボリダカラ、ホシキヌタ未成貝。大きいのはクチムラサキダカラの亜成貝の様だが口の紫が表現されていない。
29. 星碪
 太い横紋が三四通りあるものを碪。白色星点文大小鮮やかに有るものを星碪、無いものを碪手と云う。
現行と同じであるから茲では略する。 ホシキヌタ
石寿は余程ホシキヌタが好きだったものか、沢山の図が書かれている。
30. 柳絞
 括枕形。背肌茶褐色、横文三條あり、頭より鼻の辺まで黒色微点の縦筋がある。首尾紅黄色紋二つ宛てあり、唇腹ともに雪白色。稀品。
現行と同じであるから茲では略する。 ヤナギシボリダカラ
所謂、ツマグロヤナギシボリとは違うようだ。