目八譜抄略

図譜(Icon)

昭和同定録(黒田)

同定
7. 黄貝子
 背濃褐色にして鼻の辺白色斑紋あり唇の巡り白色唇歯に至るまで紅褐色にして褐色細点紋繁くあり
(他に多くの型の記載有り)
3型、チャイロキヌタ、メノウダカラ、他の1例は不明。 下段右側の図はアジロダカラ、左は摩耗したサメダカラの未成貝か?
メノウダカラ(メノウチドリ?)は疑問。
8. 縮緬貝子
 桃子形にして殻厚く背大小の疣、頭より鼻迄溝條あり、首尾切り込み深く鼻小角の如し、腹面両唇より口の内へ巻き込み横溝高い
Nuclearina nucleus イボダカラ
和名のチリメンダカラは目八譜ではなく、観文介譜より。
9. 霞貝子
 桃子形或いは枕形にして肌白色に朱黒色の濃淡、或いは黒褐色濃淡斑紋がある。腹は白色で褐色細点のあるものもある。
Errona hirundo『サバダカラ』、下図はマメシボリダカラ 上図はニセサバダカラ、下図は辺縁の黒点から見てクロダカラの亜成貝。
10. 玄貝
 棗実形にして青色を帯び背褐色濃淡、横に二条の線がある。唇より腹は白色、首尾は朱黒色の点文が二つ宛てある。
felina pauciguttata クロダカラ(listeri)
11. 珠貝
 棗実形或いは桃子形で肌白質にして紅褐色、赤褐色或いは黒褐色の大斑文或いは横文がある。腹は潔白。
3型? 上図は不明。
その下は、摩耗したウキダカラ、サバダカラ、摩耗したニセサバダカラか。
12. 眼貝子
 桃子形にして肌蒼青色、褐色微細文有り、背の正中に朱黒淡色の大星の一斑有り。二つ寄り足るときは恰も眼の如き故に名付ける。
 
5図中第4のみが漸くErronea japonicaと 認められる。 一番上の図は腹面の色が茶に染まった個体。二番目と一番下の図は摩耗した個体と思われる。