初めに
サメダカラは房総半島から、沖縄諸島まで広く分布している。その棲息数の南北傾斜は、イボダカラほど大きくはなく、南の宮古島の方がいくらか多いと感じる程度である。
材料及び方法
採集地・・・・・・・・宮古島
採集日・・・・・・・・2004年5月ー2004年11月
採集法・・・・・・・・打ち上げ殻
測定項目・測定法・・・殻長、殻幅、殻高…ノギスにて測定。0.1ミリ未満四捨五入
結果及び考察
測定結果
個体数 |
殻長(L)mm |
伸長度(L/W) |
扁平度(H/W) |
若貝 |
||
mean±SD |
max |
min |
mean±SD |
mean±SD |
||
103 |
15.0±2.39 |
20.4 |
9.3 |
1.57±0.073 |
0.84±0.022 |
1 |
殻長(Size) |
平均15.0mm、標準偏差2.39、最大20.4mm、最小9.3mmであった。 |
伸長度(L/W) |
平均1.57、標準偏差0.072、最大1.77、最小1.40であった。この値も、三浦半島群に比べ小さい。 |
扁平度(H/W) |
平均0.84、標準偏差0.022、最大0.89、最小0.79であった。この値は、三浦半島群に比べ大きい。 |
若貝(Subadult)% |
若貝と成熟貝の違いが分かりにくいこともあるが、サンブル中未成熟の若貝の割合は1%であった。 |
写真 |
あとがき
宮古島の群は、三浦半島群に比べ、小さく、丸っこい形状をしています。産地により、これほど大きな差がある種は珍しいと思われます。