メダカラ(29)
定点観測 その5

真野 進
(2005.12.16.)

一昨年12ヶ月に渡り、月一回の定点観測を行ったが、そのサイズデータは極めて安定しており、季節などに因る短期の変化はほとんど無かった。そこで今回は中期的変化の有無を調べるために2年後となる今年の10月に同じ地点での採集・測定を行った。

 

方法
 

採集地(Location)

三浦半島、荒崎

 

採集法

打上貝を拾う。(Beached)

 

測定法・測定項目

 

採集日
(Date)
個体数
(N)
殻高(L)mm
伸長度(L/W)
扁平度(H/W)
亜成貝
(%)
Mean
±
SD
Max
Min
Mean
±
SD
Mean
±
SD
2005.10.20
1500
15.0
±
1.73
21.4
10.2
1.67
±
0.046
0.80
±
0.014
6
1.殻長(L)
size

平均殻長は15.0mmで、2003年10月の値と全く同じであった。

殻長分布図:

2.伸長度(W/L)    elongate

平均値は1.67で、2003年10月の値(1.66)とほぼ同じであった。

3.扁平度(H/W)
 depressed

平均値は0.80で、2003年10月の値と全く同じであった。

4.亜成貝%
young shells

亜成貝の割合は6.27%で、2003年同時期の値とほぼ同じであった。

前回から2年経過後の測定で有ったが、結果はほとんど変化が有りませんでした。まだ、断定は出来ませんが個体群としての平均サイズは極めて安定していると思われます。これからもこの定点観測を継続して行きたいと思います。