チャイロキヌタ(17)
御前崎の打上貝

真野 進
(2004.07.01.)

 御前崎には度々訪れていたが、他の種に目が行き、つい採集するのを忘れていた。今回、多くの打上を拾うことが出来たので測定した。
方法
採集日(Coll. Date) 2001年12月〜2004年5月
採集地(Location) 御前崎(Omaezaki)
採集法 打上貝を拾う。(Beached)
測定法・測定項目

結果及び考察

 測定結果

採集日
(Coll. Date)
個体数
(N)
殻高(L)mm
伸張度(L/W)
扁平度(H/W)
Mean
SD
Max
Min
Mean
SD
Mean
SD
'01.12〜'04.5.
150
16.1
1.80
20.2
11.9
1.63
0.051
0.81
0.018
1.サイズ(L)
size
 
最大20.2mm、最小11.9mm、平均16.1mm、標準偏差1.80と房総・三浦半島の個体群とほぼ同じ大きさであった。
2.伸長度(L/W) elongate 最大1.73、最小1.48、平均1.63、標準偏差0.051であった。
3.扁平度(H/W)
depressed
最大0.85、最小0.76、平均0.81、標準偏差0.018であった。

あとがき
 チャイロキヌタは房総・三浦半島では打上で多く見られますが、その他の地域では数が減り、採集に行く回数も少ないこともあってデータとして残すだけの個体数を拾うことが困難です。そんななか、所用の途中御前崎に寄る回数が増え、充分なサンプルを得ることが出来ました。ここの個体群は形態的には三浦・房総のものと同じでしたが、カミスジダカラの混りかたが少ない様に感じます。
 ここでは今までに20種のタカラガイを確認していますが、これからもっと数が増えていくだろうと期待しています。